インプラントの基礎知識
インプラントとは何なのか?
インプラントはアメリカで生まれた人工歯根の植え込み技術で、『Dental Implants』といわれています。
顎の骨に直接人工歯根を植えつけるため、従来あった本当の歯に非常に近い歯といえます。
使用感も本物の歯に近く、硬いものでも噛めますし、毎日の手入れも入れ歯よりも簡単です。
インプラントの構造ですがフィクスチャー、歯冠、アバットメントよりできています。
フィクスチャー
チタン製の人工歯根で顎の骨に埋め込まれる部分です。葉の土台になる部分でボルトのように顎の骨に埋め込みます。
歯冠
これは歯の部分です。セラミック製で見た目も非常に自然で、硬いものを食べてもかけるようなことは少ないです。
アバットメント
こちらもチタン製でフィクスチャーと歯冠をくっつける働きをします。
※チタン製なので金属アレルギーなどが合っても利用でき、衛生的です。
インプラントのメリット
インプラントのメリットは本物の歯に非常に近いということです。
入れ歯はご存知の通り、毎日取り外してメンテナンスをしたりする必要もありますし、入れ歯は顎の骨がやせて、顔がふけて見
えるようになるというリスクもあります。
また、ブリッジのように歯を削って、他の歯の寿命を減らす必要もありません。
入れ歯や、ブリッジは歯茎の上に乗っけているだけですので、かむ力が非常に弱くなり(通常の歯の30~40%減るといわれてい
ます)、おいしい食事を十分に楽しめません。
また、何よりも見た目や、使用感は本当のはと同じように美しく、すばらしいものです。
また、入れ歯の寿命が5年、ブリッジが約7年程度といわれている中、インプラントの寿命は15年以上といわれています。
上記の入れ歯やブリッジではありえない、噛み心地ですので、歯を失った方にとって最良の治療方法の一つといえるのです。
(もちろんリスクもありますが、それは別のページでご紹介いたします。)
インプラントのメリット~まとめ~
・見た目が自然の歯とほとんど同じで、非常に良い
・入れ歯やブリッジなどよりも寿命が長く、倍以上
・硬いものも噛めるし、餅やガムなどのくっつくものも食べられる
・顎の骨がやせて老けて見えることがない
・入れ歯などのように、天然の自分の歯にダメージを与えることはない
>>>噛む力が弱くなると、非常に健康に害があります。これについては別途ご紹介いたします。
インプラント治療の種類
インプラントの手術の種類は、一回法と二回法、一回法には1ピースと2ピースがあります。
一回法
・手術の回数が一回で済む
・手術費用が比較的安い
・骨の量が多くしっかりしていないと向かない
二回法
・一回法とは逆の特徴
・二回法は人工歯根フィクスチャーを埋め込んでから、治癒期間を歯茎にカバーする形でフィクスチャーをカバーするので、下記のようなメリットがある。
・細菌への感染リスクが減る(歯茎に覆われているため)
・粘膜下にフィクスチャーを置くため、顎の骨とフィクスチャーがより強固に結合する
治療の流れは二回法をベースに書いていますが、一回法は二次手術がいらなくなります。
また、一回法は治癒期間をフィクスチャーにヒーリングアバットメントというものを装着してカバーしてすごします。歯冠装着
時に、ヒーリングアバットメントを取り外し、アバットメントを装着して歯冠を装着するという形になります。
①診察・カウンセリング・治療計画
インプラントを行うためにカウンセリングを受け、レントゲン撮影、骨の量の測定などを検査して治療に適しているか否かを確認しながら、治療計画を立ててゆきます。
この際CTスキャンで顎の骨の状態を確認して、実際にインプラントができるか否かの確認を行います。
この際念のため他の医師に『セカンドオピニオン』を求めてください。
※セカンドオピニオン=他の病院の他の医師の意見を求めること
他の病院で自分の状況がどのようなものなのかを、確認の意味で見てもらうのです。セカンドオピニオンを嫌がるようなそぶりを見せる医師は、正直ろくなものではありません。
自分の技量に自信があればセカンドオピニオンを嫌がるはずが無いのは誰でもわかりますね。
②一次手術(フィクスチャー挿入)
歯茎を切開して、顎の骨にドリルで穴を開けてフィクスチャーを挿入します。
麻酔をするためほとんど痛みはありません。
手術時間は通常30分前後、長くて2時間前後くらいです。
③治癒期間
人工歯根であるフィクスチャーと下あごの骨がしっかりと結合し、歯茎の傷口が完全に治癒するのを待つ期間です。(必要に応
じて仮歯を装着します)
一時手術後、半月間は食事は流動食になりますので、少し大変です。また、歯磨きもできないという状態になり、専用のうがい
薬などで口の中を清潔に保ちます。
なお、治癒期間に必要な時間ですが、下あごのほうが短く、上あごのほうが若干長いです。
下顎:::3ヶ月程度
上顎:::6ヶ月程度
④二次手術(アバットメントの連結)
治癒期間を経て、人工歯根であるフィクスチャーがしっかりと歯茎、顎に固定されると、今度は人工歯根と歯をつなぎ合わせるチタン製のパーツである、アバットメントを装着する手術に入ります。
手術によって、歯茎を切開し、人工歯根フィクスチャーを出します。そしてアバットメントを接合します。
手術時間は1時間前後と短めです。
⑤人口歯の制作と装着
上記手術後歯茎が完治後、型を取って人工歯冠を作成し装着します。
⑥定期健診、メンテナンス
インプラントを長持ちさせるにはメンテナンスと定期健診が重要です。
歯科医師がしっかりとブラッシング方法を教えてくれますので、しっかりとメンテナンスし、少なくとも1年に1度程度は定期健
診で状態を確認するようにしましょう。
②肝臓に重症な疾患が有る方はインプラントに向かない
肝臓に疾患がある場合、血液を凝固させる成分が血液中に不足することがあります。
手術をして止血が難しい場合や、キズが治りにくく、細菌に感染するリスクなども考えられ、インプラント手術には向きません
。
④透析を受けている方はインプラントに向かない
この場合はやはりインプラントは厳しいです。体の他の部位にまで細菌感染が広がる可能性もあります。
また、そのほかには
⑤止血障害
⑥免疫疾患(HIVなど)
⑥精神的疾患
⑦骨粗しょう症
⑧チタンアレルギー
⑨骨の量と質に問題がある
⑩妊娠中
などの場合も向きません。手術の前に十分に相談をしてから、治療に望みましょう!